消えていく記憶を少しでも残すためのスペース

”旬”を残し、留めるためのスペース

日村がゆくから見る、テレビとネットTVの違い

最近ちょっとした時間に見る、「日村がゆく」

冠にもある通り、バナナマン日村さんがメインのバラエティなのですが、これがとにかく面白い。

 

下の「いま、バナナマンが面白い」でも紹介したのですが、

なかでも最近こればかり見ているので改めてまとめたいなと。

いま、バナナマンが面白い - 消えていく記憶を少しでも残すためのスペース

 

#1から全部無料でみられるとのことで見始めたのですが、

この面白さを忘れたくないので、私なりになぜこんなことができるのかまとめておきたいと思います。

abema.tv

 

「日村がゆく」はAbemaTVという「ネット上のテレビ局」で放送されています。

つまり地上波のような放送コードとは全く違う部分で勝負できます。

そのため下ネタ、ヤンキー、過激演出なんでもござれ。(なのでちょっと苦手な人は視聴注意です)

 

何でこういうことが可能なんでしょうか。

その一つはテレビとのビジネスモデルの違い。

 

・テレビ

 公共法であり、ビジネスモデルが視聴率(%)を根拠としたCM放映権を売る形態となっているため、

 見てもらわないと行けない数が膨大。

 つまり視聴率(%)=売上

 これは正確な計算ではないですが、日本のテレビ保有率はほぼ100%。総務省ページでは日本の世帯数は5000万世帯強。つまり1%視聴率を上げるにはさらに50万世帯のファンを獲得しなければいけないんです。  

カラーテレビの普及率現状をグラフ化してみる(2017年)(最新) - ガベージニュース

統計局ホームページ/統計Today No.106

 こうしたモデルなので、どうしても余り嫌われない、不快感を与えないコンテンツにならざるをえない。これを業界内で規制したのが俗に「放送コード」と言われているもの(放送禁止用語、モザイクポイントなどなど)で、

これを設けることによってできるだけ多くの人に楽しんでもらうようなコンテンツが生まれていくわけですね。

 こうした規制が年を追うごとに増えていくために、一度認められた手法が業界内で拡散しやすいといった副次的な規制も生み始めています。

 

・AbemaTV

 あくまでネット上のサービス。マネタイズは基本会員料を会員から取る。

 つまり会員数=売上(%)

 このモデルになると(多くの人に好いてもらうほうがもちろんいいが、)ニッチなものでも「金を払ってでも見たい」コアなコンテンツが必要となります。

 であるならば、日村がゆくもそれに乗っ取り「新しいバラエティが見たい」「他では見れない日村さんが見たい」コアな顧客の獲得が必要になるので、多少下品でも、ひどくても、面白いものを作る方向に舵を切れる。

 

ここが、日村がゆくのハチャメチャ感を実現している一つの要因となっています。

 

 

他にも要因は色々とあると思いますしちょっと浅いですが、とりあえず今日はここまで。

制作会社シオプロのさんというテレビバラエティの雄が、ネットでやっている、ということも要因のひとつだとおもうのですが、それはまた次回以降に。